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長繊維事業

ナイロン糸原料から加工まで

3.染色工程後の巻き工程

ウーリーナイロン糸の巻取り

弊社で取り扱うウーリーナイロン糸は、自社工場を主として巻取り工程を完結させます。
染色工程で一度水に浸かり、染色された後の綛(カセ;HANK)に適切な乾燥を施し、染色工場からダイレクトで自社の巻取り工場へ搬入いたします。
その後、糸の種類(太さなど)やカラーなど総合的に判断し、自社巻取り工場にてさらにエイジングを施します。

エイジングとは・・・綛上げ後や染色後の不安定な状態の綛を、一定の湿度を保ったまま数時間から数日経過させる事により、ウーリーナイロン糸の品質を均一化し、安定させる作業のこと。

① 工場内の加湿設備の稼働の様子

湿度調整機能付き加湿器

② 綛捌き(カセサバき)

エイジングを施した後、カセを捌き、糸を専用(弊社では主に紙製の筒状の管)に巻き取っていきます。
巻き取るための準備として、このカセ捌きという作業がとても重要で、製品の質を決めます。
染色後の綛(カセ)は、糸の流れ、綛の形が乱れた状態となっています。言うなれば洗濯機の中に入っていた衣類のような状態です。
これを熟練の作業者の手でほぐし、糸の流れを整え、巻き取りの際に糸が切れないように捌(サバ)いていきます。

③ 巻き取り

カセ捌きで整えられた糸を専用の機械にセットし、巻いていきます。
我が社では1970年頃に作られた村田製作所製、石川製作所製の機械で1988年から30年以上、生産体制を維持してきました。
しかし、新たな価値観と理念が生まれた昨今の環境の中で、強固で刷新されたサプライチェーンを構築するため、2020年にナイロン原料の最新加工機(最新型ワインダー)を輸入し、旧来の技術と最新技術を兼ね合わせた生産体制を整えました。

1969年 村田製作所製 ワインダー機

2020年 泰和製 高速ワインダー機

 

④  巻き上がり後の検品作業

 

検品担当者が1本1本検品していきます。この検品作業は工場内で一番の熟練者が担当します。
重量( or 長さ)や巻き形状のみならず商品が使用される状況を想定し、総合的な見地で検品いたします。